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32年物のハイランド・パーク186本が、空輸中に忽然と消えたという。あちらこちらのニュースメディアでも取り上げられていたので、ご存知の方も多いだろう。
これらのハイランド・パークは、スピリッツ類を中心に取り扱っているアメリカの酒商、セイブレックス・インターナショナル社がスコットランドから取り寄せようとしたものだとか。6本入りのカートン31箱に詰められた186本のボトルは、グラスゴー空港では確かにその存在を確認されていたという。そしてデルタ航空の飛行機によって運ばれたはずだったのだが、到着地のロサンジェルスではなくなっていたとのこと。
まあ単純に考えれば、飛行機に載せる直前にグラスゴー空港から誰かが持ち去ったとしか考えられないのだが、海外のニュースでは「Phantom cask (幽霊の樽)」なんて言葉が躍っていて思わず失笑した。
被害額は約240,000ドル(≒2,500万円)だそうな。ご愁傷さま・・・。
去る3月27日は、故マイケル・ジャクソン氏の誕生日だった。もし存命だったなら66歳になっていたとのこと。左の画像は、サンフランシスコのアンカー・ブリュワリング社が制作したポスターだ。ロンドンのハマースミスにあった彼のオフィスの壁には、このポスターが飾られていたという。
この偉大なウイスキー専門家の誕生日を『インターナショナル・ウイスキー・デイ』にしようではないかという興味深い提案が、ウイスキーをテーマにしたソーシャル・ネットワーキング・フォーラム、『ザ・ウイスキー・チャンネル(The Whisky Channel)』に投稿記事として載った。投稿したのは、オランダのウイスキー専門家であり作家としても知られるハンス・オフリンガ氏。
なかなかいい考えだと思う。彼が偉大なウイスキー専門家であったことに異を唱える人はまずいないだろうし、世界的にウイスキー熱が高まっている今、これは定着しそうな気がする。日本でも広く認知されるように、私も微力ながら働きかけていきたい。
なお、ザ・ウイスキー・チャンネルとは、ウイスキー・ライター&コンサルタントのイアン・バクストン氏(ウイスキー・マガジン等での執筆で知られる)が昨年の11月30日(St Andrew's Day !)に立ち上げたソーシャル・ネットワーキング・サイトのこと。会員登録しなくても閲覧は可能だが、投稿はできない。登録はもちろん無料だ。
ブレンデッド・スコッチのウィリアム・ローソン(William Lawson's)のCMが面白い。YouTubeにもいくつかアップされているので紹介しようと思う。
数種類のヴァージョンがあるのだが、いずれもキルトを履いたスコットランド人をモチーフにしてあり、ユーモアと風刺を基本路線に作られている。以下、個人的に面白いと感じた順に並べてみた。なお、キルトを着用する際は、“下着をつけない”というのが習わしだという。これを知らないと、このCMの面白さは半減だ。
【第1位】
【第2位】
【第3位】
【第4位】
【第5位】
【第6位】
【第7位】
【第8位】
1位の作品には、シャロン・ストーンが出演している。『氷の微笑』のあの有名なシーンをパロっていて思わずにやり。シャロン本人も大爆笑だ。連れの男の表情もいい。2位の作品は緊張感をあおるシーンから、一転心温まる結末へというお決まりの展開だが、最後のシーンの間抜けさには笑った。3位の作品は、スコットランド人を嘲笑したイングランド人が思わぬ報復を受けるといった内容。上目遣いの女性と、唖然とするイングランド人の顔には思わず苦笑。4位の作品は、YouTubeでアップされている数の多さが目につく。勇猛さを誇示するのに、大げさな身振りや大声なんて必要ない?といった内容だ。
まあ押しなべて下ネタ色が強いのだが、そういう要素がなかったらこの手のCMはつまらない。良識的にも社会通念上許される範囲だと個人的には思うし、このシリーズはもっともっと見てみたい。
追記(3/25):
アイラ島の新聞「Ileach(イーラハ)」の日本語版サイトを運営していらっしゃる茂木毅さんのブログ『アイラ島&スコットランドの旅と文化』の3月24日付けの記事の中で、M's Whisky Diaryとこの記事を紹介していただきました。どうもありがとうございます。
イタリアのギター・メーカーが、なんとウイスキーの樽を加工してエレクトリック・ギターを作ったという。しかもラガヴーリンの樽だとのことで、俄然興味が湧く。利用した樽の部位は、当然と言えば当然だが鏡板である。
作ったのは『マネ(Manne, 英語読みなら“マン”かな?)』というメーカー。“ウイスキー・ギター”誕生のいきさつはこうだ。経営者のアンドレア・バラリン氏は、今年のムジークメッセ(musikmesse 2008, [3/12~15], ドイツのフランクフルトで毎年開かれている国際楽器見本市)に展示するギターのアイデアが浮かばず悩んでいたらしい。そんなおり、彼がシングル・モルト好きであることを知っている人物が、ウイスキーの樽を原材料にしてみては?なんていう提案をしたところ、そのアイデアがずばりバラリン氏のツボにはまったということだ。
実際の制作にあたっては、有名なウイスキーサイト、『モルトマニアックス(Maltmaniacs)』のヨハネス・ヴァン・デン・フーヴェル氏と『ウイスキーファン(Whiskyfun)』のセルジュ・ヴァレンティン氏に協力を仰いだという。またディアジオ社に空き樽の提供を打診したところ、同社のニック・モーガン氏は快諾し樽を送ってくれたとのこと。
樽はよく乾燥させ、ギターの材質に適したコンディションに整えていく。そして裁断と成形が済んだ樽材のボディには、表面を保護するためのオイルを塗布といった按配で作業が進められる。さて、その保護剤のオイルだが、何とラガヴーリンのモルトが“ヴァッティング”されているという(笑)。しかも、1991年ヴィンテージのスペシャルエディション(すなわち“ダブル・マチュアード”)だそうな。思い入れも、そこまでいけばアッパレだ。
ウイスキー樽の廃材を利用したものは、家具や家屋の内装、文具などこれまでにもよくあったが、楽器に利用するというアイデアには正直唸った。しかも裏には、鏡板だったことを物語るステンシル文字が残されている点も洒落ている。
昨年の10月12日にディアジオ社の『シングルモルトウイスキー・フレーバーマップ』の紹介記事を書いたが、その後何種類かのリニューアル・ヴァージョンが作られたようだ。
現在オフィシャルサイトに掲載されているものでは、マイナーな銘柄がいくつかカットされ、クラシックモルト・シリーズのディスティラーズ・エディションが何種類か追加されている。マッピングポジションは若干の微調整が行なわれているが、大幅な変更は見当たらない。その中で比較的大きくシフトしているのが、ボウモア12年([Rich]→[Light])とグレンモーレンジ10年([Light]→[Rich])あたりだろうか。
また、ポジションマークの表示方法にも改良が加えられている。●はクラシックモルト・シリーズで、▲はそれ以外だ。また産地による色分けもされてあり、青がアイランズ、水色がアイラ、茶色が東西沿岸域、肌色がハイランド、紫がスペイサイド、そしてモスグリーンがローランドとなっている。ちなみにインヴァネスよりも北にあり、スペイサイドよりも西に位置するクラインリッシュは、本来北ハイランドといった区域に分類されるべきだと思うのだが、ディアジオ社によれば「東海岸地域」となるようだ。
ファーストリリースのマップは、取り上げた銘柄のバランスが悪く突っ込みどころが満載だったが、それゆえの面白さがあったと思う。現行のものは完成度は高まったが、ちょっとつまらなくなったかなあというのが正直な感想だ。