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シーバスリーガルを国内で販売するキリンビールが、面白いキャンペーンを始めた。人気低迷が続く洋酒を、若者にもっと広めようという意図だとのこと。新聞等で広く報道されているので、すでにご存知の方も多いだろう。
キリンは、アラスカで氷の採掘を許可されている米業者を通じて、計7トン、グラス70,000杯分の氷を確保。キャンペーンに参加する東京、大阪、名古屋の600店以上に供給する。キャンペーン参加店でシーバスを注文すると、アラスカの氷を入れてくれる。
この氷だが、詳しく言うとチュガッチ山脈の中にあるエクルーナ氷河湖のものらしい。この氷河湖は今から約25,000年前に形成されたと言われており、採掘される氷は環境がまったく汚染されていない当時に降り積もった雪が氷塊となったものだとのこと。
話の出所は忘れたが、同じような試みをしたという話を以前に耳にしたことがある。氷が溶けるときに、プチンプチンと気泡が弾けるような音がするというエピソードが印象的だった。ちょっと検索したのだが、わからない。ただ、ここのブログの記事中にそんなことを示唆するようなくだりがあるが、もしかした関係あるかも?
本日付の北海道新聞に面白い記事が載っていた。来年7月に北海道洞爺湖サミットが開催されるのだが、北海道が世界に誇るウイスキー「余市」を各国首脳にぜひ飲んでもらおうと、ニッカ贔屓の有志が集って結成された会が署名活動を始めたというのだ。会の名は、ずばり「ニッカを好き・勝手に応援する会」。
当会は、4月のサミット開催地決定をきっかけに、札幌などのニッカウヰスキーを愛する人たちで結成されたとのこと。会員は道内外の約50人で、40代、50代の男性が中心。ニッカの創業者・故竹鶴政孝の開拓者魂を持った生き方や、質の高い食の尊さなどを広く伝えようと立ち上がったらしい。10月頃には、知事に署名簿を提出する考えだそうな。「余市」の名にちなみ、まずは4,100人の署名が目標だとのこと。署名簿は今のところ札幌市内20店余りの飲食店にあるほか、置いてくれる協力店も募集している。詳しくは応援する会のウェブサイトにて。
とても興味深い試みだと思う。北海道ばかりでなく全国のニッカファンに、ぜひぜひ署名をしてもらいたいものだ。
蒸留所に忍び込んだのは確かに泥棒には違いないのだが、彼らの正体は実はアヒル(もしくは鴨?)だったという思わず脱力するような話をひとつ。
ある夜のこと、バルヴェニー蒸留所の製麦部門担当ケニー・マクウィリアム氏が夜勤のシフトで仕事場に詰めていたところ、製麦室で麦芽をほお張っている3匹のアヒルを発見したそうな。マクウィリアム氏は彼らを追い出すのに孤軍奮闘、なんと2時間以上を要したとのこと。
蒸留所のブランド・アンバサダー、ロブ・マクファーソン氏は言う。「アヒルたちが、どのようにして製麦室に侵入したのかは未だに謎なんですよ。その日の最後のビジター・ツアーの方々がお帰りになったあと、戸締りをしたのは私だったのでケニーは私の責任だと言い張っていますが、扉を開ける芸を仕込まれたアヒルがこの近辺にいるなんて話は聞いたことがありません。」
まあ微笑ましいエピソードではあるけど、話に落ちがまったくないよなあ(苦笑)。
マクファーソン氏は、「バルヴェニーは、自家栽培の大麦を原料に使用している現在では数少ない蒸留所のひとつです。そのことが、格別な品質のウイスキー製造に一役買っているのだと私たちは確信しています。」と、最後にはしっかり自社のアピール。
こだわり持つのはいいことだと思う。これからも頑張って欲しいね。
製造元はシスル・プロダクツ社というメーカーで、オートケーキやクッキーをはじめ、ファッジ、トフィ、チョコレートなどを作っている。商品はケアンズヴォア(Cairnsmhor)というブランド名で発売されている。
ハギスをご存知ない方もいらっしゃるだろうから簡単に説明すると、ミンチにした羊の内臓(心臓、肝臓、肺など)と、脂肪分やタマネギ、オートミール、そして様々なハーブやスパイスとを一緒に混ぜこんだスコットランド料理のこと。伝統的な作り方ではそれを羊の胃袋に詰めて煮込むのだが、現代ではプラスティックの袋で代用したりそのまま煮込むことも多いようだ。レシピだけを聞くとゲテモノ的な色彩を強く感じるが、実物はやや脂っこいひき肉料理といった風情で至ってまともだ。私も大好物である。
またスコットランドにやってきた外国人を担ごうと、ハギスとはスコットランドで古来より存在が信じられている伝説の生物の名前だなどといい加減な説明をすることもあるらしい。よく描かれるイラストではカモノハシのようなくちばしを持っていたり、3本足の奇妙な格好をしていたりとその姿は様々だ。ハイランド地方の山中に密かに生息し、満月の夜に心の清らかな者だけが目撃できるなんていう伝説まででっち上げられたりもする。そして毎年末には「ハギスハント(Haggis Hunt)」なんていう、ナンセンスな捜索イベントが開催されてるというから笑える。
オートケーキもあまり日本では馴染みがないが、オートとはオーツ麦のことで、えん麦やカラス麦とも呼ばれる。余談になるが、今でこそ健康食品として注目を集めているオーツ麦もかつては労働者階級の主食だったという歴史もある。イングランド人が「イングランドでは馬しか食べないオーツ麦を、スコットランドでは人間が食べている!」とスコットランド人を皮肉ったところ、「そうとも! だからこそイングランドでは優秀な馬が育ち、スコットランドでは優秀な人間が育つ!」と切返したなんていう話も有名だ。
ともあれ、ハギス風味のオートケーキなんてものが発売されるのは初めてのことらしい。機会があればぜひ試食してみたいものだ。
PeatFreak のサイトには、蒸留所名等の発音を記したページがある。つらつらと眺めていると、日本で一般的に定着しているものとは随分とずれがあることに気づく。もちろん発音自体が異なっているものも目に付くが、興味を引くのはむしろアクセント。気になったものをピックアップして、カタカナ表記に変換してみた。
日本で定着していると |
PeatFreak に |
クラインリシュ | クラインリシュ |
ダフタウン | ダフタウン |
マッカラン | マッカラン |
モートラック | モートラック |
オーバン | オーバン |
ピティヴェアック | ピティヴェアック |
セント・マグデラン | セント・マグデラン |
スペイバーン | スペイバーン |
タリスカー | タリスカー |
タムドゥ | タムドゥ |
ティーニニック | ティーニニック |
トバモリー | トバモリー |
トマーティン | トマーティン |
ジョン・バトラー氏のサイトに収録されているフィリップ・ヒルズ氏の発音を改めて聞いてみると、PeatFreak での表記は概ね正しいようだ。が、氏の発音は押しなべて抑揚がなく、これを聞く限りではダフタウンやオーバン、ピティヴェアック、スペイバーン、ティーニニック、トマーティンあたりは、日本流のアクセントでも間違いとは言い切れないようにも思える。
なお言うまでもないが、“日本で定着していると思われる”というのはもちろん主観的なもの。MACALLAN は真ん中の“A”にアクセントがあることをご存知の方は、きっと少なくないと思う。