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1920年に閉鎖されたアナンデール蒸留所を、復活させる計画が進んでいるという記事を昨年の6月に書いた。その後の進捗についてはなかなか情報がつかめずにいたのだが、ようやく続報が届いた。どうやら計画はスケジュールどおりには進んでおらず、今年の夏か秋には創業の予定だったのだが1年半ほど遅れるらしい。
そもそも同蒸留所の再建への道は、スタートから平坦ではなかった。地元ダンフリーズ&ガロウェイの行政機関に提出した事業計画書に対し、スコットランド環境保護庁(SEPA)と道路管理の管轄部門から計画不備への懸念が伝えられたのだが、それに首尾よく対応できなかったことが最初のつまずきだった。計画書が出されたのは2009年の始めだが、4月に差し戻し。同年12月に再提出し、ようやく承認されたのは翌2010年の5月だった。そしてこの度、ようやく着工できた次第だ。
オーナーのデイヴィッド・トムソン氏は、蒸留所のオープンまでは1年半かかると話す。となると創業は2013年の始め頃だろうか。2014年にはニュースピリッツのお披露目をする予定らしいが、それ以降は8年間熟成する2020年まで一切ボトルのリリースはしないそうだ。
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【プロフィール】
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MUNE
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男性
自己紹介:
1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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