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アビン・ジャラクの3年熟成シングルモルトを購入してみた。価格は驚くなかれ、1本150ポンド(≒18,000円)。しかも容量は500ミリリットルで、46%に加水されている。やや相場を逸脱したボッタクリに近い値段だとは思うが、好奇心に負けてしまった。ただ、それなりに手のかかっていそうな木箱(チーク材)に収めらていて、同蒸留所の強い意気込みが伝わってくる。が、それにしてもだ。同時期にリリースされたグレングラッソのザ・ファースト・カスク3年の90ポンドが、なんだかリーズナブルに感じられ思わず苦笑してしまった。
上の画像は、左の2本が熟成が3年に満たない、いわゆるスピリッツ。40%に加水されている。蒸留所の説明によれば、わずかな期間ヨーロピアンオークのシェリー樽に詰めておいたらしい。“わずかな期間”がどれだけなのかは公表されていないが、液体の色の濃さはやや不自然な気もする。多少はカラメルで着色されているのかもしれない。またノンチルフィルタリングであるため、かなり濁っている。健康を害するのではないだろうかと、不安になるくらいのレベルだ。もちろんテイスティングはしたが、コメントは控えておこうと思う。なおウイスキー専門家のゲヴィン・D・スミス氏らのテイスティングノートが、ここに載っている。評価の星3つ半には正直目を疑った。
さて右端のもっとも色の薄いのが、この中でもっとも長熟な3年物のシングルモルトウイスキーだ。シングルカスクでノンチルフィルタリング、ノンカラーリングとなかなかのスペックだが、46%に加水されている点だけは残念である。以下はテイスティングノートだ。
アロマ: |
ローランドモルトを思わせる、すっきりとした甘さ。ユーカリオイル、
スペアミント、軽やかな潮風、大麦のもろみ、段ボール、森林。 |
フレーバー: |
香りから想像できる味。やや粉っぽいテクスチャーが舌に残る。
ミントキャンディ、駄菓子屋のチョコレート、安物のグラッパ、落雁。 |
フィニッシュ: |
すばやくフェードアウトするが、ピュアな心地いい甘さ。
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風味の似ているシングルモルトを挙げるとすれば、若いリトルミルだろう。今後熟成を重ねることで、どのように変化していくのか興味深い。