10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
このたびバカルディ社は、シングルモルトのグレン・デヴェロンを免税店向けにリニューアルした。ラベルやパッケージのデザインも一新され、「ロイヤル・バラ・コレクション」という新シリーズでの発売となる。グレン・デヴェロンはこれまでは10年が主力商品だったが、新シリーズは16年、20年、30年と長熟にシフトしている。気になるのは価格だが、16年(1,000ml)が40.99ポンド(約6,000円)、30年が150ポンド(約22,000)だという。20年は不明だが、だいたいの想像はつく。
樽のチョイスはもちろん、バカルディ社系列ジョン・デュワーズ&サンズ社のマスターブレンダー、ステファニー・J・マクロード女史だ。彼女は160年の同社の歴史の中では唯一の女性マスターブレンダーで、官能分析と熟成学のエキスパートだという。余談だが今巷で話題のフレーバード・スコッチウイスキー、「デュワーズ・ハイランダーハニー」は彼女が手がけた製品。実はこれ、スコッチとしては初のフレーバードウイスキーなのだが、あのお堅いスコッチウイスキー協会がよく認可したものだ。
閑話休題。グレン・デヴェロンを生産しているのは、マクダフ蒸留所だ。ウイスキー名が蒸留所名でない、数少ないシングルモルトのひとつ。現在バカルディ社が所有している蒸留所は、アバフェルディ、オルトモア、クレイゲラキ、 マクダフ、ロイヤル・ブラックラの5つだが、マクダフとロイヤル・ブラックラはこれまでブレンデッドの原酒供給蒸留所と位置づけられていた。だから今回のグレン・デヴェロン新シリーズのリリースは、ちょっとしたニュースなのだ。
バカルディ社は、もともとシングルモルトの販売には関心が薄く、唯一その気を見せていたのがアバフェルディ。しかしこのアバフェルディも、あくまでもブレンデッドの原酒という位置づけであり、デュワーズブランドの引き立て役に利用されている感は拭えない。オルトモアとクレイゲラキは一応ボトリングはされているものの、本当に売る気があるのか首をかしげたくなるくらい影が薄い。
グレン・デヴェロンといえば、故マイケル・ジャクソン氏がロマンチックな名前だとおっしゃっていたことが思い出される。近年のグレン・デヴェロンは、実はまったく飲んでない。昔のデヴェロンは大変旨かったが、今はどうなんだろうか。もし機会があればぜひ飲んでみたいものだ。