エムズ・ウイスキー・ダイアリー ヴァルハラ・コレクション第3弾、「フレイヤ」 忍者ブログ
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ハイランド・パークの“ヴァルハラ・コレクション”第3弾が、今月の7日にリリースされた(日本の代理店、レミーコアントロージャパンからは、まだアナウンスがない)。北欧神話のインスピレーションから生まれたこのシリーズは、2012年に雷神「ソー (Thor)」、2013年に火神「ロキ (Loki)」と発売されたが、今年出る第3弾は愛と豊穣を司る女神「フレイヤ (Freya)」だという。

今回のボトルは、ハイランド・パークとしては珍しく明るい緑色に着色されていて、とても目を引く。これは高緯度地方でしばしば観測されるオーロラが、フレイヤのまとう羽に反射した光によって現れるという言い伝えがあるためだという(オーロラの色は、大気の密度や発光する原子の種類によって赤や桃色などを呈することもあるが、最も一般的なのは緑色)。

Valhalla Collection Age Alc. Price
THOR 16yo 52.1% £120.00
LOKI 15yo 48.7% £130.00
FREYA 15yo 51.2% £140.00

その名が示すように、「ソー」は力強く、「ロキ」はとてもスモーキーなキャラクターを備えていた。「フレイヤ」の風味ははたしてどんなものなのか、とても興味深い。女神フレイヤは、「美の象徴 (The Fair One)」としても知られる存在。「深淵で艶めかしいフレイヤの魅力がよく表れた、初々しい金色の魅惑的なウイスキー」だと、同蒸留所の関係者は説明する。すなわちソーやロキとは明らかに違った、むしろ対極的な風味だといいたいのだろう。オフィシャルサイトには、テイスティングノートが載っているので転載しておこう。

アロマ:
アーモンドとマダガスカル産のバニラ。ホワイトチョコレートが現れ、
続いて砂糖づけのサクランボ、マンゴーとメロンの力強いウェーブ。
そして、クリームソーダの雲に包まれる。
フレーバー:
オレンジピールとバタースコッチキャンディ、 そしてバラの花びらが
オレンジの花と生姜とともに甘さをもたらす。 ピートの煙を軽やかにまとった、
弾ける発泡性の砂糖菓子とレモングラス、 そしてトロピカルフルーツ。
フィニッシュ:
複雑かつ優美。長く後を引くスパイスと軽やかな燻煙は、果樹園の
やわらかな果実、トーストしたココナッツ、そして軽い焦げと絡み合う。
円熟した深みと気分の高揚。

また気になるのは熟成樽の種類だが、公開されている動画の中で同蒸留所のグローバルブランドアドヴォケートを務めるダリル・ホールデン氏が、「バーボン樽の原酒を、100%使用している。」と語っている(2:00あたり)。バーボン樽熟成のハイランド・パークは数が少なく、なかなかお目にかかれない。機会があれば、ぜひテイスティングしてみたい。

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【プロフィール】
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MUNE
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男性
自己紹介:
 1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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