10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
去る7月15日、東京・板橋にリカーショップ「M's Tasting Room」をオープンした。購入前に試飲ができることでおなじみの、お酒のネットショップ「saketry (サケトライ)」と、ウイスキーアドバイザーとして不肖私とのコラボレーション企画の酒屋だ。
飲んだことのないウイスキー、たとえばボトラーズもののシングルモルトを購入する際、もし好みの味でなかったら・・という不安はユーザーには当然の心理だといえる。その不安を払拭するのが「購入前の試飲」だ。また蒸留所の評判やハウススタイルなどで、ウイスキーの味には先入観を持ってしまいがちだが、少量の試飲はマイナーな蒸留所の「埋もれた逸品」を探す手助けにもなる。
M's Tasting Room で取り扱う酒は、私の専門分野であるスコッチウイスキー、しかもシングルモルトがメインだ。世界的に見てウイスキーは、ここ数年空前のブームだといえる。スコッチは昨年、一昨年と、輸出量、輸出額ともに対前年比でマイナスとなってしまったが、先進国に限っていえば需要は相変わらず堅調だ。特にシングルモルトの伸びが、全体の数字を押し上げており、それを裏付けるようにスコットランドに新しい蒸溜所が次々と建設されている。ウイスキー全体で見た場合、まだまだ勢いは止まっていない。
なお日本国内におけるウイスキー市場の動向だが、現在は微増傾向にある。1983年をピークに、長いこと右肩下がりだったウイスキーの消費量は、統計的には2008年には底を打ったと見ることもできる。そのきっかけになったのは、サントリーが旗振り役を務めた「ハイボール」ブームだ。このハイボールがブレイクした結果、ウイスキーファンのすそ野は確かに広がったが、その後の展開は足踏み状態であるようにも思える。
やや停滞気味の我が国のウイスキーブーム、ウイスキー文化の振興に、M's Tasting Room がわずかでも寄与できたら嬉しい。
※追記
2017年より、営業日時が以下のように変わりました。お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。