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キニンヴィ蒸留所のオフィシャル・シングルモルトが、「へーゼルウッド(Hazelwood)」という名で過去2度に渡ってボトリングされたことをご存じない方も多いと思う。私はいずれも飲んだことがないが、松本にあるパブ「摩幌美」のオーナー堀内氏が実は後者と同じヴィンテージの樽違いサンプルをお持ちだとのこと。先日彼とご一緒させていただく機会があり、その件でお話を伺うことができた。
ボトリングされたのは2001年と2006年。最初のボトリングは、ウィリアム・グラント&サンズ社の創業者ウィリアム・グラントの孫娘であるジャネット・シード・ロバーツの100歳の誕生日を記念して行なわれた。100樽の原酒が(年齢にちなんでか?)ヴァッティングされた20年ものだとのこと。どうやら一般向けに販売はされなかったようで、関係者のみに配られたらしい。アウトターンを知る手がかりは今ないが、ごく限られた本数だったことは想像に難くない。
2度目は、105歳の誕生日を祝って昨年ボトリングされた。度数は52.5%で、アウトターンは1,500本程度。ファーストフィルのシェリー樽で熟成された15年ものである。ごく限られたマーケットにしか出されず、広告も一切打たれなかった。なお、最初の100歳記念ヴァージョンが市販されていないため、こちらのへーゼルウッド105がキニンヴィのファーストボトリングだとした記述もインターネット上では散見される。
キニンヴィの風味ついて堀内氏は、「バルヴェニー蒸留所と同じ敷地内にあり多くの設備を共有するキニンヴィですが、1990年蒸留のものはかなりライトで甘みがあり、私にはむしろグレンフィディックに近いように感じられました。またポットスティルの形が似ているせいか、ダフトミルにも似ているなという印象でした。」とコメントしてくれた。一卵性の姉妹とも言えるバルヴェニーに似ていないというのは面白い。またダフトミルのようだったというのも興味深いコメントだ。
余談だが、へーゼルウッド105について「まったくシェリーの風味がなく、むしろバーボンのニュアンスがある。」といったテイスティングコメントが、WHISKYFUN という海外のサイトの中に書かれてある。上の画像を見る限りでは、濃厚なシェリーっぽさは感じられるのだけど・・・。
追記(9/18):
2001年にボトリングされたへーゼルウッドは、どうやらキニンヴィではないらしいことがわかった。何故なら、キニンヴィ蒸留所の創業は1990年7月。20年物ということはありえないからだ。完全に当方の早とちりだ。申し訳ない!! 100樽からかき集めたということは、恐らくヴァッテドモルトなのだろう。