エムズ・ウイスキー・ダイアリー 29,400ポンドのボウモア 忍者ブログ
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bowmore_1.jpg先月の28日にグラスゴーで行なわれたマクティアーズのオークションに出品されたボウモアに、29,400ポンド(約690万円)というスコッチウイスキーの値段としては歴史上最も高い値がついた。個人が出品したもので、想定落札価格の15,000~20,000ポンド(約350~460万円)を大きく上回った。落札者は電話でオークションに参加した匿名の人物だという。ちなみに競りは最後2者の一騎打ちとなったが、敗者はなんとモリソン・ボウモア社だったとのこと。

このボウモア、1850年頃に当時のオーナーだったW&J・マターによって造られたもので、現存する製品の中では最古のものだそうな。しかも経営者のひとりだったウィリアム・マターが引退する際、その記念に彼にプレゼントされたボトルだという曰くつきの品。マター家で代々受け継がれてきたという由緒あるこの一品、出品は代理人によって行なわれたそうで実際の所有者がマター家の血を引く人物だったのかどうかは不明。

ボトルは薄緑色の手吹きガラス製。オリジナルの厚紙の箱に収められている。ここに載せた画像はオークション日より前一週間以内に撮影されたものなのだが、当日は傷んで折損したコルクがウイスキー中に落ちてしまっていたという。もしそのようなアクシデントがなかったら、落札金額は更に競り上がっていたかもしれない。

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沈思黙考
うーむ・・・
これって飲み物ではありませぬな。
遠くの美人より近くの○○、なんてゆー女性に対する失礼な言葉を聴いたことがありますが、一生、眺めるだけで手を出しちゃイカン、なんてウイスキーが身近にあることは幸福なことでしょうか。悟りに程遠い私は、毎日、幾度と無く葛藤に苦しむことでしょう。
それにしても、ホントに欲しかったら、おりちゃイカンな、モリソンさん。競ってる相手が美人局じゃなかったら、ですが。
ねい 2007/10/06(Sat)21:31:52 編集
Re: 沈思黙考
そうですね。
日々葛藤に悩まされるのかもしれません。
しかしお酒のコレクターの中には
下戸が少なからずいらっしゃるとも聞きます。
コレクションにどんな価値観を見出すかは、
ほんとに人それぞれなんですねえ。
MUNE 2007/10/07(Sun)10:20:14 編集
【プロフィール】
HN:
MUNE
HP:
性別:
男性
自己紹介:
 1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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