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スコットランド最北端の地シェットランド諸島に、新たな蒸溜所が建設されるとのニュースが伝えられたのが2002年のことだった。蒸留所の名はブラックウッド。当初の予定では2003年に操業を開始するとのことだったが、それからはや4年が経った。操業どころか、蒸留所の建造に着工したという話さえとんと聞こえてこない。
昨年の11月にニューヨークで開かれたチャリティー・オークションで、650ドル(約7万円)の値段がついた8年物のヴァッテド・スペイサイド・モルト「マックル・フラッガ(Muckle Flugga)」も今年リリースの予定だが、未だにアナウンスはない。
そんなこんなでブラックウッド関連のニュースが絶えて久しい昨今だったが、ようやく最新のニュースが先日届いた。以下に昨年以降の様子を時系列に沿ってまとめてみた。
- 2006年夏
・ブラックウッドの財務担当者が辞任。 - 2007年早々
・アンスト島の北端にあるRAF(イギリス空軍)の基地跡に建設予定地を移す計画は、最終的な合意に至らなかった。 - 2007年3月
・アンスト島への建設予定地変更計画の頓挫を正式に発表。
・ブラックウッドの新財務担当者、蒸留所が増益を達成したと発表。のちに蒸留所での職を辞任。 - 2007年3月30日
・地元紙の「ザ・シェットランド・タイムス」においてホウィットフィールド女史がカトファース計画について言及。 - 2007年9月下旬
・ホウィットフィールド女史が自身の離婚に絡む財政上の問題により、計画の見直しを余儀なくされたと語る。
・会計検査官、ブラックウッド・グループにおいては負債が資産を上回っているとレポート。女史はこれを真っ向から否定。
・ブラックウッド、380人の株主に蒸留所が安泰であること、計画は実行することを知らせるレターを送付。
・ホウィットフィールド女史は、「株主たちには十分な情報を開示した。蒸留所はまもなく新しいステージに入るだろう」と強気の発言。 - 2007年10月
・離婚問題に決着がつく予定。
うーむ、建設の遅延理由にはCEOの離婚問題までが絡んでいたとは・・・。
株主の一人は、次のようにコメントしている。「私たちは、地元の発展に関われるまたとないチャンスだと思ったんだ。投資を決めたのは心が動かされたからで、配当を当てにしたからじゃない。でも会社が破産しかねない状況には正直がっかりしているよ。」と。どうやらブラックウッドには自力再生の道しかなく、地元から2度めのチャンスが与えられることはなさそうだ。
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【プロフィール】
HN:
MUNE
HP:
性別:
男性
自己紹介:
1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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