エムズ・ウイスキー・ダイアリー ブルイックラディが18年ものをリリース 忍者ブログ
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bruich18.jpgちょっとユニークな18年ものをリリースするとのアナウンスが、アイラ島のブルイックラディ蒸留所から先日あった(オフィシャルサイトではまだ公表されていない)。まあこの蒸留所からは奇想天外なアイディア商品が数多く出されているので、ちょっとやそっとのユニークさでは驚かないのだけどね(笑)。

さてこの18年だが、ヴァン・ド・パイユと呼ばれる甘口ワインが詰められていたフレンチオークカスクでのフィニッシュが売りらしい。18年間アメリカンオークカスクで熟成させた後、このフレンチオークカスクで2〜3か月ほど後熟させてある。樽は独自の生産方法で国際的にも有名な、オーストリアのヴィリー・オピッツ醸造所の協力を得て入手したとのこと。

ちなみにこのヴァン・ド・パイユというワインだが、甘く、アルコール度数の高いデザートワインとして知られている。収穫したぶどうを3ヶ月間室内で乾燥させ干しぶどう状にしてから仕込むという特殊な製法で造られており、独特の香味が麦わらに似ていることからストロー(わら)ワインとも呼ばれているとのこと。またオビッツのワインは、かつてクリントン大統領に贈られたこともあるそうで、海外市場ではミスター・プレジデントとも呼ばれているそうな。

ワイン商としてのキャリアも25年という、同蒸留所のCEOマーク・レイニエルは次のようにコメントしている。「シェリーカスクの熱烈な支持者たちの考え方をまったく変えてしまうでしょう。特徴にはシェリーカスクで寝かせたものと似ている面もありますが、より複雑で優雅です。そして素晴らしいオーク材ととてもユニークなストローワインのおかげで果実感にあふれています。」

また風味については、「たっぷりのゴールデンハニー、ダークレーズン、風味豊かなトフィ、ざくろ、調理された洋梨と桃、そしてかすかにシナモン。口当たりはとろっとしていて、なめらかな余韻が長く残ります。」とのこと。なお、在庫は2年くらいでなくなるだろうともコメントしている。

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【プロフィール】
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自己紹介:
 1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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