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3年ほど前、ウイスキーにはポリフェノールの一種であるエラグ酸が大量に含まれており、痛風の予防や治療に効果があるという話題がニュースになった。だがウイスキーは、人間の病気ばかりでなく地球が侵されている病までも治してしまうのだという話が、今話題になっている。
スコッチ・ウイスキーの製造過程で生み出される副産物を利用して汚染された土壌と水を浄化する革新的な技術が、スコットランドのアバディーン大学(University of Aberdeen)で開発されたという。その名も『DRAM』(笑)。なぜ可笑しいのかと言えば、説明するまでもないと思うが、スコットランドで「dram」と言えば杯(さかずき)を意味する言葉だからだ。例えばよく使われる「A wee dram」というフレーズなら、「ほんの一杯のウイスキー」といった意味になる。浄化技術の方のDRAMは、“Device for the Remediation and Attenuation of Multiple pollutants”のイニシャルを並べたものらしい。もし、偶然の一致だと言われたら正直訝らずにはいられないが、例え恣意的なものがあったにせよ命名者に座布団一枚はあげたいところだ。
さて気になるのはその副産物だが、現時点では明らかにされていない。浄化の技術そのものについても、現時点ではアウトラインさえ明かされていない。ただ、将来にはウイスキーに限らず他の飲食物の副産物にも、この技術は応用できる可能性があるという。またこれまでネックだった、かかる時間とコストの問題をある程度解決できたこともこの技術開発の大きな成果らしい。なお現在、副産物はグレンフィディック蒸留所の協力を得て、提供を受けているとのこと。
世界で環境の汚染が深刻な地域は少なくない。この技術が、なるべく早く実用化されることを望むばかりだ。