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昨年の秋に予告された通り、近々ハイランド・パークの40年物が発売されるらしい。ウイスキーというジャンルにおいて40年もの間樽で寝かせることは、限界に挑むということにほぼ等しい。過去にリリースされたこの蒸留所の長熟物は、押し並べてできがいいので今回も楽しみではあるのだが、40年という長さにはやはり一抹の不安もある。“熟成過多”という負のベクトルに対し、どれだけ耐えられたのか興味のあるところだ。さて気になる価格だが、899ポンド(約180,000円)だとのこと。いやはや・・・。
ハイランド・パークの海外マーケット管理を担当するジェーソン・クレイグ氏は、今回のリリースについて次のようにコメントしている。「ハイランド・パークは、長い年月にわたりいい熟成の仕方をするウイスキーです。私たちは、ウイスキーの愛好家たちとこれらの素晴らしい長期熟成のウイスキーを分かち合いたいと考えています。長く寝かせた樽に恵まれているということは、長期熟成のウイスキーを入手困難な限定バージョンとしてではなく、コンスタントに提供できるということでもあります。私たちは、コレクターズアイテム色やその希少性などを強調することなく、最上級のウイスキーの位置づけをしていきたいのです。」
「ハイランド・パーク40年の熟成は、リフィルカスクのなかでほぼ完成されています。リフィルカスクとは、再利用された樽という意味です。もしリフィルカスクを使わないでファーストフィルの樽で寝かせていたら、樽からもたらされる甘み成分は、きっと過分なものになっていたでしょうね。」
「ハイランド・パーク40年の長期熟成の本質は、達成されたその完璧なバランスです。またハイランド・パークのすべての製品に共通するように着色はされておらず、天然そのままの色です。すなわちリフィルカスクを使用したおかげで、銅のような青みを帯びているのです。アルコール度数は、このクラスのものとしては比較的高い48.3%で、その風味を最大限に湛えています。」
“コレクターズアイテム色や希少性などを強調することなく”とは言うものの、それを価格以外で示す方法があるのだろうか? もう少し具体的な説明が欲しいところではある。言葉だけではなく、ぜひ行動で示して欲しいものだ。
この40年物のテイスティングノートだが、製造部門担当のマックス・マクファーレン氏のものが公表されているので、要約して転載させていただくことにする。
色 |
深い。琥珀と銅の色調。 |
アロマ |
スパイシー。リッチで色の濃い果物、ナツメグ、ビターチョコレート。 |
フレーバー |
甘いトフィ、ダークチョコレート、天日乾燥のオレンジ、 |
フィニッシュ |
リッチで長く、上品。スモーキーで驚くほど甘い。 |