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先月末に神保町のバー、ポルカドッツ・アンド・ムーンビームスで古いオフィシャルのラガヴーリンを飲ませていただいたので、テイスティング・ノート等を書き残したいと思う。
店主の三輪さんは、「このラガヴーリンは、いわゆる“ホワイトラベル”と呼ばれているオフィシャルボトルですね。ボトルの肩に馬の刻印(ホワイトホースのロゴマーク)がないタイプなので、70年代にボトリングされた後期タイプだと思います。前期タイプだとコンディションは開けてみないとわからないケースも多いのですが、後期タイプはハズレが結構少ないですね。このボトルも大変いいコンディションだと思います。」とおっしゃる。
さっそくいただいてみたが、香りに経年のへたりはほとんど感じられない。煙と果実がバランスよく絡み合い、まろやかに鼻に抜ける。喉越しにもインパクトがあり、状態の良さをうかがわせた。フィニッシュでは、心地いい苦味と潮の風味、そして暖かさが締めくくってくれる。
風味について、三輪さんは次のようにもおっしゃる。「やや枯れた果実、微かなカカオ、そして控えめな香水、そんな風味を私は感じます。香水といってもいわゆるパフューミーという意味ではなく、女性の体香のようなニュアンスですね。あと、オフィシャルの古いボトルやG&Mのマップラベルなど、 スクリューキャップで度数の低いボトルに共通した独特のオールドフレーバーがあります。おそらく、カラメルの経年変化によるものではないでしょうか。 」
G&Mのマップラベルに共通の風味があることは私も認識していたが、スクリューキャップの古いオフィシャルボトルにも、共通のニュアンスは確かにあるかもしれない。決してモルト本来の風味ではなく、経年によって生まれたものだ。恐らく賛否の分かれるファクターだとは思うが、私は嫌いではない。
『ラガヴーリン12年 “ホワイトラベル”, 43%』
【香り】 煙、潮風、マーマレード、吸い物、ユーカリオイル。
【味】 オレンジキャンディ。心地いい古酒特有のヒネ感。