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先月末に神保町のバー、ポルカドッツ・アンド・ムーンビームスで古いオフィシャルのラガヴーリンを飲ませていただいたので、テイスティング・ノート等を書き残したいと思う。

Bar PolkaDots & MOONBEAMS
(バー・ポルカドッツ・アンド・ムーンビームス)
千代田区神田神保町2-2-12 サンエスビルB1F
(東京メトロ神保町駅 A4出口徒歩1分)
TEL: 03-3263-3211

31660794_1761596071.jpg店主の三輪さんは、「このラガヴーリンは、いわゆる“ホワイトラベル”と呼ばれているオフィシャルボトルですね。ボトルの肩に馬の刻印(ホワイトホースのロゴマーク)がないタイプなので、70年代にボトリングされた後期タイプだと思います。前期タイプだとコンディションは開けてみないとわからないケースも多いのですが、後期タイプはハズレが結構少ないですね。このボトルも大変いいコンディションだと思います。」とおっしゃる。

さっそくいただいてみたが、香りに経年のへたりはほとんど感じられない。煙と果実がバランスよく絡み合い、まろやかに鼻に抜ける。喉越しにもインパクトがあり、状態の良さをうかがわせた。フィニッシュでは、心地いい苦味と潮の風味、そして暖かさが締めくくってくれる。

風味について、三輪さんは次のようにもおっしゃる。「やや枯れた果実、微かなカカオ、そして控えめな香水、そんな風味を私は感じます。香水といってもいわゆるパフューミーという意味ではなく、女性の体香のようなニュアンスですね。あと、オフィシャルの古いボトルやG&Mのマップラベルなど、 スクリューキャップで度数の低いボトルに共通した独特のオールドフレーバーがあります。おそらく、カラメルの経年変化によるものではないでしょうか。 」

31660794_143867858.jpgG&Mのマップラベルに共通の風味があることは私も認識していたが、スクリューキャップの古いオフィシャルボトルにも、共通のニュアンスは確かにあるかもしれない。決してモルト本来の風味ではなく、経年によって生まれたものだ。恐らく賛否の分かれるファクターだとは思うが、私は嫌いではない。

ラガヴーリン12年 “ホワイトラベル”, 43%

 【香り】 煙、潮風、マーマレード、吸い物、ユーカリオイル。
 【味】 オレンジキャンディ。心地いい古酒特有のヒネ感。

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う、
うんまそうですねえ。
本当においしそうだあ。
東京に足を踏み入れることが無くなってしばらく経ちますが、ゆっくり泊りがけで行きたいものです。
飲んでなくても、このテイスティングコメントだけで、心の幸せメーターがかなりアップしました。
ねい 2009/05/16(Sat)23:38:40 編集
Re: う、
状態のいい古酒には、
何物にも代えがたい美味しさがありますよね。
MUNE 2009/05/25(Mon)02:33:16 編集
【プロフィール】
HN:
MUNE
HP:
性別:
男性
自己紹介:
 1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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