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ウイスキー偽造には以前から様々な防止策を講じてきた韓国だが、また新たな手を打つとのニュースが入ってきた。流通や物品管理に重宝している技術、RFID(Radio Frequency Identification)を導入するとのこと。ただ今までと違うのは、今回は国が音頭を取っている点だ。これまでは、それぞれのメーカーが独自のやり方でやっていた。
近年ではICの技術が進み、RFタグはチップと呼ばれるくらいまでの小型化が実現された。それをボトル(もしくはラベル?)に埋め込んでしまおうというわけだ。そして、携帯電話で誰でも簡単に真贋判定ができてしまうという点がミソらしい。
韓国政府情報通信部の副大臣ヤン・ジュン・チェオ氏は、「政府は2012年から、12年ものと17年もののブレンデッドウイスキーにはボトルへチップを埋め込むよう業者に奨励していきます。なおこのプロジェクトは、RFIDビジネスのほんの一部に過ぎません。RFIDチップの技術の利用される分野が、ウイスキーばかりでなく他の流通や配給、そして高級品の製造等にまで広がることを期待しています。また現在チップの価格は300ウォン(約39円)と高価なのですが、広く普及させることにより10年以内に10ウォン(約1.3円)くらいまでは落とせるでしょう。」とコメントしている。
また、韓国にはウイスキーとビールなどを混ぜて飲む「爆弾酒(ポクタンジュ)」などという何とも嘆かわしい文化がある。これがある限り、なかなかウイスキーの偽造はなくならないだろうと言う業界関係者もいる。
他方、近年は韓国のドリンカーたちの高級志向が高まっているとの統計も出ている。昨年の1月から9月までの売り上げが17年ものが前年度比9.6%増なのに対し、スタンダードクラスはわずかに減少している。
このRFID、確かに効果はあると個人的には思う。だけど完璧とは言えないかな。中身をすり替えてしまうという荒業が残されているからね。いくら商品管理をハイテクにしたところで、コルクで栓をするというローテクな技術は相変わらず付随するのだから。