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ウイスキーの語源はゲール語のウシュク・べ一ハ(Uisge Beatha)だといわれている。それは“生命の水”を意味し、ラテン語のアクアヴィテ(Aquavitae)と同じだ。フランスではブランデー類を総称してオー・ド・ヴィー(Eau de Vie)と呼ぶが、これも同じ語源である。オー・ド・ヴィーはアルザス地方のものがつとに有名だが、アルザス産オー・ド・ヴィーと同じ方法でウイスキーを熟成させるという面白い試みを、ウイスキーファン(Whiskyfun)のセルジュ・ヴァレンティン氏が2~3年前から行っているらしい。
ポイントは2つあるが、その1つが熟成に樽を使わないこと。そうすることで、木材からの好ましくない影響をシャットアウトするのだそうだ。この実験ではデミジョン(ワイン用の大型のガラス瓶)が使われている。栓にはシリコン製のもの使用し、容器との間に布をはさんでウイスキーが呼吸できるようにしてあるという(そこが重要なポイントだと彼は強調している)。
もう1つは温度。アルザスの気候は半大陸性気候で、冬は寒さが厳しく、逆に夏は非常に高温になる。その気候に似せた環境を作り、ウイスキーにバーチャル体験させてやるわけだ。実際には屋根裏においているとのことで、夏は40℃、冬はマイナス20度くらいにまでなるらしい。上の画像は1月に撮影したものだそうで、容器の表面は氷に覆われている。
サンプルとして選んだウイスキーは、アルコール度数が64%のヘヴィーピーテッド・アイラモルト3年物だという。将来比較できるように、実験前のものは少し取り分けてあるそうだ。
果たして温度差だけでウイスキーが熟成するのかどうか、はなはだ疑問ではあるが面白い試みだとは思う。