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spotthebarrelvertic.jpg今、アイラ島で面白い競技会が開催されている。その名も「ウイスキー樽はいずこに?(Spot the whisky barrel.)」。

どんな競技かというと、上空の飛行機から落とされたウイスキー樽の落下地点を予測し、その正確さを競うといったもの。もちろん、投下される地点は予め明かされている。そして当然といえば当然だが、落とされるのは海の上。しかも空樽で、パラシュートが装着されるとのこと。なお、樽の重さは54キログラムだそうな。樽の着水後、きっかり5分後に陸地からボートがやってきて、3名の審判員がGPS(全地球測位システム)を使って位置を記録するといった運びらしい。

home1.jpg着水地点は飛行機の飛ぶ方向によっても左右されるが、西に向かって時速90マイル(145キロメートル)のスピードで飛行するとのこと。そして、5,000フィート(1,666メートル)の高さから投下するという。偏西風に対しては向かい風ということになるが、必ずしも真西から吹くわけではないので、流される方向は勘に頼るのみか。ちなみにアイラ島の風向き予報がここに載っているが、まあ参考程度にしかならないと思う(笑)。

参加料は25ポンドとまずまずの価格設定。決して安いとは言えないが、賞品は豪華だ。最も近い位置を言い当てた1等賞には、アイラ島内の3エーカーの土地(150,000ポンド相当)とそこに家を建てるために100,000ポンドの現金が用意されている。もしくはキャッシュで250,000ポンドを受け取ることも可能だとか。サッカーグラウンドひとつの面積が1エーカーだそうだから、3エーカーといったら相当な広さだ。ちなみに場所はここ

2位は、現在建築中の新しいホテル「アイラ・ホテル」のペア宿泊券を1名に。滞在期間は1週間だそうな(6,000ポンド相当)。3位は、アイラモルトが詰められているウイスキー樽(ホグスヘッド。ボトルに換算すると250本ほどの分量)を1名に。ウイスキー税はすでに納付済みの樽だとのこと(4,000ポンド相当)。4位は、特製のプレゼンテーションボックスに収められたアイラとジュラのウイスキーの9本セットを1名に(1,000ポンド相当)。これらの賞品も1位の場合と同様、キャッシュでの受け取りが可能だ。

締め切りは来年の3月末日。そして4月の一番最初の安全に飛行機が飛ばせる日に、樽の投下が行なわれる予定だ。一人で何口応募してもいいが、60,000口のエントリーが集まった時点で受付は締め切るとのこと。

参加資格は18歳以上であることだけだ。これは「アイラ・ドリーム」を叶えるチャンスかも・・・?

※この競技会の運営は、イベントと同名のSpot the Whisky Barrel Limitedという会社によって行なわれています。ちゃんと登録された会社であることは間違いないのですが、素性はよくわかりません。エントリーは何とぞ自己責任にてお願いします。

追記(12/17):
ISLAYBLOG.COMというブログの12月16日付けの記事の中で、M's Whisky Diaryと当該記事を紹介していただいた。

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3位がいなぁ
 はじめまして。フランク・鰤杜です。
 1位と2位の差がすごく大きいですね。
 僕はアイラまで行くお金が無いので、3位がいいですね。でも「取りに来い!」って言われるとこまっちゃいますね。
 そうなると、やっぱキャッシュですかね。
 アディオス
フランク・鰤杜 URL 2007/12/04(Tue)21:11:42 編集
Re: 3位がいなぁ
フランク・鰤杜さん、はじめまして。
コメントをありがとうございました!
来年の4月以降だと、
新しい法律が施行された後になる可能性が高いので
樽の国外持ち出しは法律違反になるかもです。
やはりキャッシュですかね(笑)。
MUNE 2007/12/07(Fri)13:29:10 編集
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【プロフィール】
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MUNE
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性別:
男性
自己紹介:
 1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
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